「アルゴナビス from BanG Dream!」“前日譚”から始まるGYROAXIAの物語―― ライブ×ボイスドラマで魅せた初のワンマンライブ無観客配信【レポート】(アニメ!アニメ!)

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次世代バンドコンテンツ『BanG Dream!(バンドリ!)』発のボーイズバンド・GYROAXIAが、2020年9月12日に初のワンマンライブ「GYROAXIA ONLINE LIVE -IGNITION-」を無観客で開催。本記事では、新曲3曲やカバー曲を含む計16曲の演奏で熱狂的なステージを披露し、オンラインならではのライブ映像にリアルタイムで映像演出を重ねるAR演出も行われたそのライブの模様をレポートする。

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GYROAXIAは、圧倒的な歌唱力とカリスマ性を持つ旭那由多(CV.小笠原仁)が支配し、那由多を支えるリーダー・里塚賢汰(CV.橋本真一)、真面目で頑固な美園礼音(CV.真野拓実 )、自称・宇宙から来た曙涼(CV.秋谷啓斗)、ストイックな色男・界川深幸(CV.宮内告典)がメンバーとして参加しているロックバンド。
キャラクターを演じる声優自身がキャラクターとしてリアルライブを行うのが、本プロジェクト最大の特徴だ。

ライブはYouTube「ARGONAVIS ch.」の前日譚に続くボイスドラマからスタート。
本拠地である札幌と東京を行き来し活動していたGYROAXIAは、次回のライブで札幌での活動を一区切りとすることに。せっかくの機会だからライブに家族も呼んでくれというリーダーの賢汰に対し、複雑な想いを抱くメンバーもいるようだ。
ライブ当日、ファンで溢れかえった会場で、メンバーは「今までで最高のライブを見せたい」と意気込み、那由多もまた「何のライブだろうが関係ねえ。俺の音楽でねじ伏せる」と宣言するのだった。

ボイスドラマパートが終わると、ついにライブがスタート。
激しいサウンドのなか登場した旭那由多役の小笠原仁が、鋭い視線で会場を睨みつけて「MANIFESTO」からスタートし、お立ち台に足をかけ「GYROの出番だ」と強烈に歌い上げる。
美園礼音役の真野拓実は華麗にターンをみせ、曙涼役の秋谷啓斗はベースでカメラを“BanG!”と撃ち抜き、最初からテンションはマックスまで高まった。

その後、カバー曲の「現状ディストラクション」では里塚賢汰役の橋本真一がギターソロを響かせ、界川深幸役の宮内告典が軽やかなドラムさばきで支える。
そしてカバー2曲目「曇天」を終えると、メンバーはカメラの向こうへ挨拶する。

「俺たちから自己紹介をさせてくれ。配信ライブでも、GYROAXIAの音楽が損なわれることはない。存分に楽しんでほしい」(橋本)
「今日は配信って形だけど、ライブに来てくれてありがとう! 俺たちの演奏から目を離さないでくれよな」(真野)
「姿は見えないけど、みんなが見ててくれるのがわかるよ。今日もジャイロの音楽で沢山の地球人を幸せにできるね」(秋谷)
「画面の前のみんな、ライブ楽しんでる? みんなの声、しっかり届いてるよ。俺のドラムで全員惚れさせてやるからな」(宮内)
「配信だろうと関係ねぇ、俺のライブだ。GYROAXIAの音楽を全身で感じろ」(小笠原)

挨拶を挟んだ後は、「EGOIST」、カバー曲の「HOWLING」、そして新曲「GET MYSELF」を披露。途中、真野演じる礼音と小笠原演じる那由多が睨み合うシーンで、キャラクターの確執を感じさせる。

続いて、再びボイスドラマパートへ突入。
ライブのためにスタジオで準備を進める那由多は、母親をライブに招待していないようだ。賢汰は「俺はお前が万全の状態でライブができるように力を尽くす」と語り、ライブで行うアコースティックギターの練習をしたいと提案する。

ボイスドラマの展開に合わせ、ライブパートではカバー曲「IN MY WORLD」をアコースティックバージョンで演奏。
小笠原は白いダメージシャツに黒いロングパーカーを羽織り、橋本はベージュのジャケットという衣装で、落ち着いた雰囲気である。小笠原はアコースティックギターのリズムに乗せて「運命なんてくそくらえ」と歌いあげ、ステージでの激しさとは異なった切ないビブラートを響かせた。

続くボイスドラマパートで、練習スタジオにやってきた深幸は、男手ひとつで自分を育てた歯科医の父が、東京への門出を喜んでくれたと語る。対して母一人子一人で暮らしてきた賢汰の母は、息子が上京することに涙を流したようだ。そこに礼音もやってきて、ギター2人がアコギ、深幸はカホンで練習を行うことに。

ボイスドラマにシンクロして、今度はカバー楽曲「裏切りの夕焼け」のアコースティックバージョンを披露。カホンを叩く宮内の顔には笑顔が咲き、こちらまでつられて笑顔になる。
なお、カホンでの演奏が行われるのはGYROAXIAにとって初めてのことで、軽やかなリズムによりエスニックな雰囲気が生まれ、新しいジャイロの魅力に気づくことができた。

そしてまたボイスドラマが展開。
アコースティックの演奏はなかなかの出来で、ライブのセトリにも追加されることに。那由多の覚悟と才能を再確認したメンバーは上京への覚悟を決める。
そこから離れたところで、那由多は札幌に残るマネージャー・摩周に対し「ステージで見せつけてやる。時代を変える、俺の音楽を」と宣言した。

ライブへ切り替わると、時代を変えるという台詞に呼応するように「REVOLUTION」へ。真野の正確なギターの刻みを感じながら、赤いレザージャケットに着替えた小笠原は、鮮烈なレーザー演出の中、命を刻むようにシャウトする。
続く「CORE PRIDE」では、長身の秋谷がお立ち台に上がり繰り出したスラップに目を奪われ、小笠原は歌いながら軽やかに回転するパフォーマンス。やがて演奏が終わると、歌にしか興味がない那由多を体現するように小笠原は去っていく。

ステージ上に残ったメンバーによる、ライブグッズ紹介を挟み、次の曲への準備は万端。
那由多もステージに戻ってくると、ぶちあがるダンスミュージック調の新曲「GETTING HIGH」で、バンドにとっての“新兵器”である秋谷のシンセサイザーがお披露目に。
そして「LIAR」ではジャケットを脱いだ宮内が自ら演じる深幸を思わせるような筋肉美を魅せ、続く「SCATTER」ではライブ映像に合わせて巻き起こる炎のAR演出に目を奪われた。

続くボイスドラマでは、GYROAXIAが無事にライブを成功させた後の展開だ。
那由多はライブに母親とArgonavisのボーカル・七星蓮の、無視できない存在2人が来ていることに気づく。「……お前が高みにのぼるために刺激が必要なら、俺はそれを厭わない」と語る賢汰が呼んだのだった。

「感情を燃やせ! 意思を貫け! それができる奴はついてこい」という小笠原の呼びかけで、ライブタイトルでもある新曲「IGNITION」が披露。
ただ激しいだけでなく、闇を超え道を拓き、果てしない未来に羽ばたいていくような本楽曲は、まるで札幌を離れ、東京でライブ・ロワイヤル・フェスに挑戦するGYROAXIAを象徴するかのようである。

そしてボイスドラマへ。
楽屋にやってきた蓮はライブの感動を熱く語り、涼の発案で誕生日を迎えた那由多を祝おうとするが、那由多はうざったそうな様子を隠さない。
そのまま出て行ってしまった那由多を追いかけた蓮は「……Argonavisで、ステージに立つ。那由多くんと同じステージに」と、ライブ・ロワイヤル・フェスへの意気込みを語る。
蓮が去ったあと、那由多も「東京も、ライブ・ロワイヤル・フェスも、通過点にすぎない。俺はあの男を超えて、世界を奪う」と宣言するのだった。

アンコールで再びステージに登場したのは、キャラクターを背負わない素のままのGYROAXIAメンバーだ。
実力主義で常に緊張感漂うキャラクター達とは違い、声優陣は賑やかで仲良し。特にステージ上では那由多そのもので刃物のような佇まいの小笠原がツッコミを入れているという温度差が面白く、そのギャップも魅力のひとつだろう。
那由多の誕生日を祝うデコレーションケーキがサプライズで現れると、小笠原は「こんな女子力高いデコられ方してる旭那由多、世界初じゃない?!」とカメラの向こうのファンを笑わせる。

また、Twitterのアンケート機能を利用した緊急企画「おかわりアクシア」では、新曲「GETTING HIGH」のアンコールが行われることに。
演者本人としての演奏である今回は、キャラクターとして演奏した1回目と打って変わって明るくリラックスした様子で、小笠原はシンセサイザーをいじり、両サイドのギター隊に絡みに行く。メンバーもそれに笑顔で応えた。

そして最後の曲を前に、メンバーがライブの感想や今後の抱負を語る。

「GYROAXIAは去年の12月のシークレットゲスト以降、ステージに立つことができず、GYROAXIAとして何も成し遂げられていないと感じていました。メンバーと絆を深められた大切な時間ではありましたが、ピースが欠けていたような感覚でした。ですが、このライブを通して、ようやくピースが揃い、スタートラインに立てたと思います」(橋本)
「僕たちはライブに向けてずっと努力してきたので、リアルライブの延期に悔しい思いもありました。今日までやってこれたのは、皆さんの協力があったからです。これからもっともっといいライブを届けていきます」(真野)
「ベースを握って1年ちょっとになりますが、こんなに沢山の曲を弾くことになるなんてびっくりしています。この情勢の中、スタッフさんと一緒に皆さんを楽しませたいという気持ちで頑張ってきました。応援してくださる皆様に感謝しています」(秋谷)
「このメンバーに出会えたことや、一緒に演奏できることが本当に素晴らしいなと思います。スタッフさんも含め、みんなで作り上げたものが皆さんの日々を過ごす力になっていたら嬉しいです。来月のライブも頑張ります!」(宮内)
「至らない点や悔しさを沢山感じています。なので、これから自分たちが追いかけるのは”ARGONAVIS”という作品におけるGYROAXIAの背中になるんだろうなと思っています。彼らに追いつけるよう努力します。皆さんも、そんな自分への”宣誓”を大切にしてください」(小笠原)

ラストナンバーは、GYROAXIAの宣誓を歌い上げる「MANIFESTO」。
メンバーはステージをめいっぱいに動き回ってライブの楽しさを全身で語り、カメラを囲んでオンラインでしかできない躍動感のあるカメラワークを魅せる。
最後に宮内を囲んで全員でドラムを叩いている仲の良い姿は微笑ましく、最後まで見どころいっぱいのライブとなった。

なお、10月10日には、GYROAXIAにとって昨年12月以来のリアルライブとなる“有観客&有料配信ライブ”「ARGONAVIS AAside ライブ・ロワイヤル・フェス2020」が予定されている。詳細はイベントページまで。

GYROAXIA ONLINE LIVE -IGNITION-
セットリスト
01.MANIFESTO
02.現状ディストラクション(カバー)
03.曇天(カバー)
04.EGOIST
05.HOWLING(カバー)
06.GET MYSELF(新曲)
07.IN MY WORLD Acoustic Ver.(カバー)
08.裏切りの夕焼け Acoustic Ver.(カバー)
09.REVOLUTION
10.CORE PRIDE(カバー)
11.GETTING HIGH(新曲)
12.LIAR
13.SCATTER
14.IGNITION(新曲)
En01.GETTING HIGH(新曲)
En02.MANIFESTO
(C)ARGONAVIS project.

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