出典元:オリコン
TOP3が僅差で熾烈な争いを繰り広げている4月期ドラマ。最新のドラマ満足度調査(5月10日~5月16日放送を対象)では、二宮和也主演の日曜劇場『マイファミリー』(TBS系)と間宮祥太朗主演の『ナンバMG5』(フジテレビ系)が同率1位。『マイファミリー』は2週連続首位をキープしたが、放送開始から満足度を伸ばしてきた『ナンバMG5』がついに並ぶ結果になった。
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ついに首位に並んだ『ナンバMG5』。満足度は初回63Ptでスタートすると、2話目76Pt、3話目81Ptと放送を重ねながら急上昇。その勢いは衰えず、今週調査の4話目で91Pt(100Pt満点)を獲得し、早くも90Pt台に乗せた。項目別満足度でも、中盤にして「主演」「主演以外のキャスト」「ドラマ内容」がそれぞれ19Pt、20Pt、19Pt(20Pt満点)。ストーリーとキャスト陣の演技がともに高く評価されている。
視聴者からは、「お母さんに勧められて見たら、とてもおもしろくてハマってしまった」(10代女性)、「中学時代の友人へのいじめを許さない主人公がよかった。いいシーンが満載で笑いながら泣いてしまった」(20代女性)、「男の友情のいい話だし、家族団らんのシーンはくだらなさすぎておもしろい」(50代女性)、「昭和感たっぷり。往年のヒーローストーリーでスカッとする」(50代男性)など、幅広い世代を魅了していることがわかる。また、若手俳優が集結する学園ドラマであり、若い世代の視聴者が多いかと思われたが、35歳以上が約75%と高い割合を占めていた。
本作の演出は本広克行氏。『踊る大捜査線』シリーズでおなじみのヒットメーカーであり、青春ドラマに定評がある本広氏の演出手腕が、学園ヤンキードラマにうまくハマっているようだ。普遍的な人情ドラマとしての側面が、年齢性別を超えて幅広い層の心に響いていることがうかがえる。
『ナンバMG5』はフジテレビが新たにドラマ枠としてスタートした水10ドラマの1作目だが、好調な出足を見せている。同局の前1月期では、独特な世界観を打ち出した菅田将暉主演の月9『ミステリと言う勿れ』がドラマシーンの話題を席巻するとともに高い評価を得ていた。ドラマ注力の本気度がうかがえるフジテレビは、2期続けて話題作を送り出す復調の兆しを見せているようだ。
2週連続1位となった『マイファミリー』は、前週の5話目95Ptから4ポイントダウンし、今週調査の6話目では91Pt。項目別満足度では、キャストの演技への評価はほぼ前週と変わらなかったが、「ドラマ内容」がマイナスとなった。
毎週のようにストーリーが視聴者の予想外の方向に急展開する同作は、それがおもしろさになる一方、子どもの誘拐事件を題材にするシリアスな内容だけに、ドラマ評価は回によって波がある結果となっている。真犯人が明らかになる後半は、事件のさまざまな背景が描かれてくるだろう。この先、満足度も大きく動いていきそうな予感だ。
●「ドラマ満足度ランキング」とは
「オリコン ドラマバリュー」をもとに集計。オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1~20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。