樋口尚文、大島渚監督を語り尽くす! 大林宣彦監督と同様に「“別の宇宙”にいる存在」(映画.com)

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出典元:映画.com

“映画を語る”をテーマとしたWEB番組「活弁シネマ倶楽部」にて、「大島渚監督特集」が配信された。ゲストとして登場するのは、映画評論家であり、映画監督としても活躍する樋口尚文氏。同番組には3度目の出演となり、看板MC・森直人氏を対談相手に指名し、トークを繰り広げている。

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 番組冒頭「身が引き締まる」「鼻血が出そう」と苦笑交じりに言葉を交わす樋口氏と森氏。通常回とは異なる雰囲気から、いかに大島渚という存在が巨大であるかがわかるだろう。今回の番組は、樋口氏が編著を担当した「大島渚全映画秘蔵資料集成」(国書刊行会)の刊行を記念して企画されたもの。なお、現在東京・シネマヴェーラ渋谷では、大島監督の特集上映「オーシマ、モン・アムール」が開催されている。

 森氏は、樋口氏に対して「大島渚と大林宣彦という存在は、お父さんとお母さんみたいな存在なのでは?」と言葉を投げかける。すると、樋口氏は「僕らの父世代……つまり、大島さんや大林さんの世代では、“大島渚”という存在と“大林宣彦”という存在を、肯定するどころか、『好きだなんてもってのほか』という空気がありますよね」と切り返した。

 樋口氏「でも彼らは“別の宇宙”にいる存在というか。だからあの世代の評論家からすると、『大島と大林が好きって、君の頭は大丈夫か?』となるような存在です。しかし僕らの世代では、ごく自然にこの2人の作品をいいと思った。『まったく“別の宇宙”にいるけど良いんだ』と」

 今年は、大島監督の代表作「戦場のメリークリスマス」(1983)が“4K修復版”として4月16日、「愛のコリーダ」(76)の“修復版”が4月30日から全国順次公開されることになっている。樋口氏は改めて「戦場のメリークリスマス」を鑑賞したようで「コンセプチュアルなアートフィルムなんだよなということが、いよいよ浮き彫りになってきた気がします」と説明。「当時は通俗的で面白い映画だと思っていましたが、そんなものでは到底ないですよね。相当にワガママで、偏っている、均整が取れていない映画だと思います」と語っている。

 話題は「一番成功している大島作品」へ。樋口氏があげたのは、実際に起きたの事件にヒントを得た「少年」だった。同作について、森が「印象としては端正な作品」と評すると、樋口氏は続けて「無駄がないだけであって、非常に考えさせられる“飛躍”がありますよね」と続けた。両者はともに「少年」の“DNA”が「現在の多くの映画に受け継がれている」と述べている。

 「活弁シネマ倶楽部」(「大島渚監督特集」)は、YouTube(https://youtu.be/OsmgB62iCuI)で配信中。

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