飲んでも飲まれるな! 酒で人生がめちゃくちゃになった人間を描いた映画(映画.com)

出典元:酒に飲まれた殺人鬼を描く「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」より

忘年会、クリスマス、正月と飲酒の機会が増える時期。「酒は百薬の長」とは言われるものの、飲みすぎは健康に害を及ぼし、他人に迷惑をかけることも。年末年始は、お酒の失敗を題材にした映画を見て、気を引き締めるのも良いのではないでしょうか。今年の話題作「ジョーカー」監督による男たちの飲みすぎコメディ「ハングオーバー!」シリーズ、数々の問題作で知られるフランスの鬼才が「アルコールの恐ろしさを伝えたかった」と啓蒙する「CLIMAX クライマックス」、そして、酒で自身をコントロールできなくなった実在の殺人鬼を描く、名匠ファティ・アキンの新作「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」を紹介します。

【動画】「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」本編映像1「こんばんはマダム」編

■「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(09)

 近年は俳優のみならず、監督、プロデューサーとして活躍するブラッドリー・クーパーの出世作としても知られる本シリーズは、「ジョーカー」のトッド・フィリップス監督が世界で約4.7億ドルを稼ぎ、ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞した爆笑コメディ。

 結婚を控えたダグが、悪友たちとラスベガスで酒やギャンブルで独身最後の夜を満喫。翌日、バカ騒ぎをした4人はひどい二日酔いで目覚め、前夜の記憶はすっぽりと抜けていた。ホテルの部屋にダグの姿はなく、代わりに1匹の虎と見知らぬ乳児が残される……という物語。男たちのグダグダな姿を描き、観客の心をえぐるような「ジョーカー」とは正反対の爆笑コメディに監督の才能をひしひしと感じますが、恐ろしいのは酒で“記憶をなくす”ということ。映画では笑い話になるものの、もし実際に自分がやらかしてしまったら……という教訓になるはずです。第1作での失敗に反省せず、飲み続けた彼らによる続編「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」(11)、「ハングオーバー!!! 最後の反省会」(13)も併せてどうぞ。

■「CLIMAX クライマックス」(19)

 暴力、大胆な性描写など過激な作風で、新作を発表する度に物議を醸すギャスパー・ノエの最新作で、第71回カンヌ国際映画祭監督週間で賛否両論を巻き起こした危険なパーティ映画。

 1996年、人里離れた建物に集まった22人のダンサーたちが、何者かによってドラッグが混入された酒を飲み酩酊。阿鼻叫喚の一夜を、エレクトロ音楽の名曲に乗せ、一流ダンサーたちのパフォーマンスとともに見る者に体感させる。スタイリッシュな音楽と映像、実際のダンサーたちによる演技に目を奪われますが、ドラッグと酒でトランス状態の狂乱はまるで地獄絵図。理性を失った人間たちの恐ろしさを描き、信じたくないような“クライマックス”が待ち受ける作品です。もし自分があの場にいたら、1秒でも早くしらふに戻って退出したい……と思わせてくれる見事な啓蒙映画に仕上がっています。

■「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」(19)

 「女は二度決断する」(17)をはじめ世界三大映画祭の全てで主要賞受賞というドイツの若き名匠ファティ・アキン監督最新作。本作では、70年代のドイツ・ハンブルクで起きた連続殺人事件のフリッツ・ホンカについての物語を、同名のベストセラー小説をもとに描く。

 高IQのサイコパスでも、女性をたぶらかす美男でもなく、街で見かけた美少女とのひとときを妄想しながら、酒の勢いに任せ次々と老いた娼婦を殺めていく孤独な殺人鬼フリッツ。戦争の傷跡を抱えた不幸な生い立ちという背景があるものの、その短絡的な行動ゆえに、同情できないキャラクターです。このほど映画.comは本編から2つの映像を入手。1本目「こんばんはマダム」編は、場末のバーで酩酊したフリッツが、話し相手欲しさで、娼婦たちに酒をおごる場面。しかし、女性に態度を注意されると、卑猥で暴力的な言葉をぶつけ、本性を露わにしてしまいます。2本目「断酒宣言」編は、ある事件をきっかけに「もう1滴も飲まない、バーも風俗街もおさらばだ」と断酒を宣言し、転職で人生の再起をかけることを誓うシーン。果たして、フリッツは罪を隠しながら更正できるのか……酒に飲まれたといっても過言ではない、哀れな殺人鬼の行く末を是非スクリーンで確認してほしい1作です。

 「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」は、20年2月14日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

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