Nintendo Switchを手に入れてから、私はずっとこのゲーム機であらゆるゲームをプレイしたいと思っている。しかし、あの「DOOM」がSwitchで登場すると聞いたとき、私は驚愕した。幸い、実際にハンズオンの機会を得た後、私は安心した。ハードがSwitchに移っても「DOOM」はあくまでも「DOOM」だからだ。
まずは私による以下の6分のプレイ動画を観てみよう。操作はProコントローラーを使用している。
「DOOM」画像・動画ギャラリー
「DOOM」にとって一番重要なのはスピード感と滑らかさだ。優雅さすら伴うような感じで、火星基地を全速力で駆け回って、地獄の悪魔たちをバラバラになぎ倒していく。これは「DOOM」が「DOOM」たる所以であり、「DOOM」が楽しい理由である。Switch版はまさにこの点を上手く達成している。簡単に言えば、Switch版はハードや画面が小さくなった「DOOM」そのものに他ならない。
テーブルモードでプレイしているときは解像度の下方調整がほとんど気にならなかった。
ビジュアルについてはどうだろうか? ベセスダは本作の解像度について口を固く閉ざしているが、Switchの低い性能に合わせて下方調整されたのは間違いないと、ハンズオンを経て思った。とはいえ、テーブルモードでプレイしているときはほとんど気にならなかったし、全体的に高水準を維持していると言える。PCで体験した、あの血生臭くも愛しい「DOOM」の世界は確かにそこにあるのだ。
残念ながら、私は大画面でプレイする機会に恵まれなかった。Switch本体の画面では、フレームレートが高く感じられ、画質の低下も認められなかったので、スムーズでゴージャスなゲーム体験ができた。しかし、大きなディスプレイではどのようになるのか、今は分からない。大画面では、ハードの限界のために“ゴージャス”を若干犠牲にして“スムーズ”を維持する可能性が高いと思われる。
現時点での最大の問題は、いくつかのUI要素が見えにくくなっていることだ。体力や弾薬数はそう悪くはないが、それほど目立たない要素は分かりづらい。例えば、鍵を持っている死骸を示す青い輪郭線は周囲の環境に溶け込んで見逃しやすい。そのせいで、同じステージを延々とさまよい歩いた後、やっと何回も通り過ぎた場所で鍵を見つけて、次のエリアへ進めることが何度もあった。
「DOOM」は私がSwitchで初めてプレイしたFPSだが、操作はProコントローラーでもJoy-Conでも快適だった。右のJoy-Conのボタン配置は、「DOOM」のハイスピードなアクションをこなす上ではPlayStation 4やXbox Oneのコントローラーに明らかに劣るが、悪魔たちを倒していく快感を奪うほどのものではない。
製品版に搭載されているマルチプレイモードは、ゲーム本体とは別にダウンロードする必要がある。これは少しおかしいと思った。ベセスダは「DOOM」がNintendo Switch Onlineのボイスチャットを(少なくてもローンチ時は)利用できないことも教えてくれた。最も残念なのは、インゲームエディタおよびマップ共有ツールの「SnapMap」がSwitch版では使えないことだ。