「実力派俳優」の定義とは? 薄れゆく顔面至上主義と“ごり押し”キャスティング(オリコン)

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出典元:オリコン

枕詞に「実力派」とつく魔訶不思議な職業は、俳優くらいではないだろうか。それは、“実力派ではない人たち”がいるからこそ成り立っていた言葉である。いわゆる「大根役者」が対義語に当たるのかもしれないが、これまで日本の芸能界では、演技力が乏しくても、ビジュアルさえ良ければメイン抜擢されるケースが少なからずあった。しかし昨今では、そういった風潮が弱まり、「実力派俳優」「大根役者」という言葉が消えつつあるのではないだろうか。

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■男性陣から湧いたバイプレイヤーブームが風潮変えた? 女性陣も“実力”ベースの配役に

 この頃、いわゆる王道イケメン&美人ではないかもしれないが、演技が評価されてメインに抜擢されるという事象が相次いでいる。例えば、松下洸平は演劇畑で多くの賞を受賞していたが、ドラマ・映画・舞台でも長らく脇役として存在感を放っていた。だがNHK朝ドラ『スカーレット』(2019)で戸田恵梨香の相手役を務めるや、波瑠、吉高由里子、土屋太鳳など朝ドラヒロインを“沼落ち”させる演技で視聴者も魅了。

 女性俳優では、上白石萌音がいま最も勢いのある1人と言えるだろう。映画『ちはやふる』(2016)では広瀬すずのかるた仲間、『溺れるナイフ』(2016)では小松菜奈の地味なクラスメイト役を演じていたが、主演ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(2020)では佐藤健の恋人役を演じ、一大ブレイク。10年近くの下積みを経て、現在は舞台『千と千尋の神隠し』で、橋本環奈とWキャストを務めるまでに至った。

 NHK朝ドラ『まんぷく』(2019)でヒロイン・安藤サクラの姪、ドラマ『ルパンの娘』(2019)では深田恭子の恋敵、『私たちはどうかしている』(2020)では浜辺美波の恋敵などを演じてきた岸井ゆきのも、映画『やがて海へと届く』(2022)で浜辺美波を親友役に主役抜擢、その後もドラマ『恋せぬふたり』、『パンドラの果実』、映画『ケイコ 目を澄ませて』と、主演作が相次いでいる。

 ほか、この頃勢いを見せる俳優陣を挙げてみると、柄本佑、仲野太賀、山田裕貴、磯村勇斗、伊藤沙莉、三浦透子、古川琴音、蒔田彩珠と、男女ともにいわゆる“実力派”ばかりだ。

 当然今までも演技が評価されての抜擢はあったし、現在、王道イケメン&美人が活躍していないというわけではない。特に女性はビジュアル重視の色が強いように思うが、黒木華や松本まりか、江口のりこなど、若手以外でもこれまで“バイプレイヤー”として活躍してきた俳優陣の主役昇進が見られる。

 その前兆として、男性俳優陣のバイプレイヤーブームがあった。遠藤憲一、松重豊、小日向文世、滝藤賢一など、これまで名脇役と呼ばれてきたミドル・ベテラン俳優陣に注目が集まり、『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)も話題に。俳優は演技力あってこそ、主役たるものビジュアルも華やかであるべき、とされてきた風潮が5年ほど前から少しずつ変わってきた。その流れを受けてか、田中圭や高橋一生、中村倫也、鈴木亮平など、これまで“王道イケメン”の脇を固めてきた“実力派”達が、続々と主役昇進を果たした。

 女性でいわゆる“王道ヒロイン”の道を歩んできた俳優陣と言うと、吉岡里帆、有村架純、橋本環奈、永野芽郁、浜辺美波らだろうか。彼女らも役の幅を広げながら変わらず活躍しているが、揃って“実力派”だ。「ビジュアル先行」「大根役者」といった印象はなく、やはり確かな演技力あってこその人気を確立している。

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