こまつ座「紙屋町さくらホテル」5年ぶりの上演に鵜山仁「“芝居の役割”をもう一度問い直す」(ステージナタリー)

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出典元:ステージナタリー

こまつ座 第142回公演「紙屋町さくらホテル」が、7月3日から18日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、24日に山形・川西町フレンドリープラザ、30日に群馬・高崎芸術劇場で上演される。

【画像】こまつ座 第142回公演「紙屋町さくらホテル」チラシ裏(他1件)

「紙屋町さくらホテル」は、東京・新国立劇場の柿落し公演の1作品として、1997年に井上ひさしが書き下ろした作品。劇中では、原爆投下直前の広島を舞台に、戦時中に実在した移動演劇隊・さくら隊の物語が描かれる。“新劇の団十郎”と呼ばれた俳優・丸山定夫と、宝塚少女歌劇団出身の女優・園井恵子を中心に組まれたさくら隊は、広島の紙屋町さくらホテルに逗留していた。彼らは、ホテルのオーナーや宿泊客、そして昭和天皇の密使として、薬売りに扮して全国を視察する海軍大将・長谷川清らを巻き込みながら、巡演のための稽古を重ねていたが……。

本公演では、演出を鵜山仁が担当。出演者には、七瀬なつみ、高橋和也、千葉哲也、松岡依都美、内田慈、松角洋平、白幡大介、神崎亜子、たかお鷹が名を連ねた。こまつ座で約5年ぶりとなる「紙屋町さくらホテル」の上演に向け、鵜山は「新型コロナとロシアによるウクライナ侵略とに挟み撃ちにされた2022年。これは『芝居の役割』をもう一度問い直す、貴重な機会かもしれない」とコメントした。

チケットの発売は、群馬公演のWeb先行が4月28日、東京公演が30日、山形公演が5月14日にスタート。鵜山の全文コメントと、七瀬、高橋、松岡、松角のコメントは以下の通り。

■ 鵜山仁コメント
1945年、広島の「紙屋町さくらホテル」で「一億玉砕」という途方もない夢の呪縛から逃れ、大日本帝国の延命よりも、一人の日系二世の自由を優先しようとした人たち。彼らの原動力は、一体何だったのか。本土決戦か降伏かという選択を迫られるギリギリの状況下で、不要不急のはずの「芝居」が、もしかしたら何かの役に立ったのだろうか。芝居には、現実世界に居ながらにして、現実とは別の、もう一つの人生観、世界観を生きるというふらちな特性がある。この特性が地球を独占しようとする人類の狂気から、また「国家」という厄介者の振りかざす大義名分の罠から、少しでもわれわれを解き放つ力になればいいのだが。五年ぶりの再演。新型コロナとロシアによるウクライナ侵略とに挟み撃ちにされた2022年。これは「芝居の役割」をもう一度問い直す、貴重な機会かもしれない。

■ 七瀬なつみコメント
コロナ禍を経験し、当たり前の日常は当たり前ではないということに気付かされました。大切な人と会い、楽しい時間を過ごすこと。したいことを思いっきりすること。お芝居の初日が開いて千秋楽を迎えること……。かつては当たり前だったはずのそれらすべてが、今は奇跡にさえ思えてしまいます。このお芝居の初日が開ける頃にはすっかり過去のことになっていて欲しいですが、まだ難しいでしょうか……。大好きな作品「紙屋町さくらホテル」に再び参加できる喜びは、もう言葉になりません。終戦間近の広島で、この作品の登場人物は、明日どうなるか分からない不安な日々の中、小さな幸せを見つけながら前向きに生きています。あの時代を精一杯生き抜いた人々のことを思いながら、再び“神宮淳子さん”を演らせて頂きます。終戦して75年以上経ちましたが、今あらためて上演することで、戦争の悲劇と、そこにたくましく生きていた人々がいたことを、今一度思い出していただくきっかけになればと思います。また、この作品は、私がお芝居をやる時の支えになっている大切な作品でもあります。“ひとりではできないことをしている”そのことを噛み締めながら、劇場で再び皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

■ 高橋和也コメント
「紙屋町さくらホテル」は僕にとって初めての長い旅公演でした。一座の皆さんと助け合い、励まし合い公演を続けました。会場も一つ一つ違っていて舞台装置もその都度微妙に変わったり、大きさも違うので声のボリュームを調整するのに苦労した思い出があります。福岡公演の時でした。もうだいぶやってきて、慣れもあったのでしょう。僕は舞台の上で絶句してしまったのです。

ほんの一瞬の事でした。「今日は調子がいいな、いつもと少し芝居を変えてみようか?」等と一瞬考えた次の瞬間、自分の台詞が全く出てこなくなったのです。相手役は松角洋平君でした。僕は絶句したまま舞台の上を熊のように歩き回り、必死に次の台詞を思い出そうとしました。僅か30秒程だったでしょうか。僕には永遠に感じられました。井上先生の台詞は独特のリズムと言い回しがあり、俳優に余計なことをさせないように台本が完璧に出来上がっているのです。この芝居をやる度に井上先生がそこに居てこっちを観ている気がします。

■ 松岡依都美コメント
私がまだ文学座の準座員だった2006年、初めてこの作品と出会いました。心の底から感動し、その後しばらく“すみれの花咲く頃”を口ずさみ、いつか絶対「紙屋町さくらホテル」に出演するんだと、私の俳優人生の目標の一つと心に決めたあの日から10年後、2016年遂にその夢が叶いました。初演当時はとにかく無我夢中。その後2017年に再演。長い旅を続けていくうちに、本当にさくら隊になっていくような感覚を覚えています。正直いいますとその時、たとえ今後私がこの作品に参加出来なくても、絶対にこの作品は上演し続けて欲しい、やり続けるべきだと強く願っていました。それくらい私にとっても、今というこの時代にとっても意味のある大切な作品だと感じていたからです。あれから5年がたち、まさかまたあの愛おしい登場人物達と再び出逢うことができ、紙屋町の世界に飛び込めるなんて夢のようで、心から嬉しくて、それと同時に身の引き締まる思いでいっぱいです。今回は少しメンバーも変わり、また新たな「紙屋町さくらホテル」になることへの期待で胸が踊ります。そして、“演劇のチカラ”を信じて、魂込めて、愛を込めて、全身全霊で演りきりたいと思います。

■ 松角洋平コメント
さくら隊、再び待ちに待った舞台、しかも「紙屋町さくらホテル」。再再演が決まった瞬間から待ち遠しくて仕方がなかった。体内の細胞がピチピチと喜んでいることが自覚できるほど、この作品は自分にとって大切なものである。私は長崎で生まれ、広島の隣、山口で育った。祖父母が原爆で被害を受けた方々を必死に看病した話を聞いたことがある。今も爪痕の残る街中の風景も、心に傷を残す方も知っている。そして、何よりその土地の人々があまり過去を振り返らず底抜けに明るく前進している温度を感じている。きっと作品が、井上さんが、私を選んでくれたのだと信じている。この作品に登場する人物は不安な時代をそれぞれに使命を受け、必死に生きている。生きようとしている。各々目標は違えど、熱量は等しく美しく燃えている。その圧倒的な熱量が我々演者にも求められる。「戦争反対」と口で言うのは我々の仕事ではない。この作品を観終えた観客の口からその言葉が強く発せられるよう稽古に励む所存である。敵は初演、再演の己にあり。

■ こまつ座 第142回公演「紙屋町さくらホテル」
2022年7月3日(日)~18日(月・祝)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2022年7月24日(日)
山形県 川西町フレンドリープラザ

2022年7月30日(土)
群馬県 高崎芸術劇場

作:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演:七瀬なつみ、高橋和也、千葉哲也、松岡依都美、内田慈、松角洋平、白幡大介、神崎亜子、たかお鷹

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