出典元:IGN JAPAN
フラッシュは本当に“地上最速の男”のようである。彼を単独の主人公とする映画『The Flash(原題)』はまだ公開されていないが、その続編の脚本が、すでに書かれているというのだ。
The Hollywood Reporterによれば、『The Flash』の続編が、『アクアマン』の脚本を担当したデヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリックによって執筆されたということである。この2作目の脚本は、2023年6月23日に全米公開される『The Flash』が成功した場合に備えて書かれた、と伝えられている。
『The Flash』にはエズラ・ミラーがバリー・アレン役で主演する。バリーは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)に初登場しているが、単独で主人公となるのは本作が初である。フラッシュはDCコミック発の豪華なヒーローチーム、ジャスティス・リーグの一員でもある。
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ところが、主演のエズラ・ミラーは問題行動を続けてきており、その動向には厳しい視線が注がれている。
過去数カ月にわたって、ミラーは自身の行動について多くの非難を浴びてきた。なかには警察沙汰や、逮捕にまでつながったものもある。米バーモント州では不法侵入のかどで告発を受けたほか、ハワイ、マサチューセッツ、ノースダコタでも法的な問題を起こしている。
それ以外にもミラーは、女性に向かって椅子を投げる、未成年者に対してグルーミングを行うなど、不適切な行為を非難されている。
ミラーが突然Instagramのアカウントを削除し、行方をくらましたことも全米の注目を集めた。しかし今年8月、ミラーは「メンタルヘルス」の問題に悩んでいることを認め、謝罪した。
「最近、危機的状況を経験したことで、私は複雑なメンタルヘルスの問題に直面していることを理解し、継続的な治療を始めました。過去の行動で怖がらせたり、困らせたりしたすべての人に謝罪したいです。健康で安全で生産的な人生のステージへ上がるため、必要なことに全力で取り組んでいます」とミラーは述べている。
しかし、こうしたショッキングな問題にもかかわらず、ワーナーが『The Flash』へ寄せる信頼は揺らいでいないようである。
先日、ミラーは再撮影のため『The Flash』の現場へ復帰している。これはワーナー・ブラザースが、この問題の多いスター俳優を支援する姿勢であることを示す出来事だ。もし『The Flash』の2作目がすでにスクリプトとして形になっているのだとすれば、ワーナー・ブラザースがミラーのもたらした困難を水に流すつもりであるのは、ほぼ間違いないだろう。
『The Flash』の2作目にゴーサインが出るかどうかは、1作目の興行的成功にかかっている。