トム・クルーズの映画人としての実直さ、並外れた情熱と映画愛 30年ぶりのカンヌで語る「トップガン マーヴェリック」とキャリア(映画.com)

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出典元:映画.com

現在開催中のカンヌ国際映画祭で5月18日(現地時間)、「トップガン マーヴェリック」がワールドプレミアを迎え、トム・クルーズが、その長年の功労を讃える栄誉パルムドールを授与された。クルーズが本映画祭を訪れたのは、30年ぶりだという。

【写真】トム・クルーズがカンヌ映画祭に登場!

 ジョセフ・コジンスキー監督と、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリーらメインキャストを伴ってクルーズがレッドカーペットに登場すると、見物客で埋まった会場周辺は熱狂状態に。そんななか、突如8機のエアジェットがトップガンさながら、赤白青の三色を撒き散らしながらカンヌ上空を飛行。映画祭側が用意したこのサプライズに、ゲストの面々も感激して空を見上げた。

 上映前には映画祭ディレクターのティエリー・フレモーが壇上に上がり、クルーズがつねに「映画館で観るための映画」を作り続けてきたこと、そして今日、カンヌの大スクリーンで本作を披露できる喜びを語り、クルーズを壇上に招くと、名誉パルムドールのトロフィーを手渡した。

 これを受けてクルーズは感無量の様子で挨拶。「5年前に始動したこの映画を完成させるために、みんなが本当によく働いてくれました」と語り、クルーを壇上から紹介した後、会場中を見渡し、「今日ここでみなさんのマスクなしの顔を見られることがとても嬉しいし、とても光栄です。この夜のことは決して忘れられないでしょう。この映画は観客みなさんのために作りました。ストーリーのすべて、すべての瞬間をみなさんに楽しんで頂けたらと思います。あなた方観客のおかげで僕の人生はあるのです。ありがとう、メルシーボークー!」と語り、喝采を浴びた。

 クルーズはまた、公式上映に先立つ昼間、およそ45分のティーチインも開催した。冒頭、これまでの彼のフィルモグラフィーから様々な見どころを繋げたダイジェストのフッテージが紹介されると、満席の会場からは歓声と拍手が沸き起こった。その豪華なフッテージだけを観ても、彼のバラエティに富んだ豊かなキャリアをあらためて確認させられた。

 続くティーチインでは、映画との出合いから語った。

 「僕は子どもの頃から、映画が作りたいと思っていました。子どもながらにキャラクターを創造したりしていたのを覚えています。ティーンの頃は、近所の雪かきをしたり、クリスマス・カードを家から家へ訪問して売ったりして、小遣いが溜まると映画に行く、ということを繰り返していました。

 その後18歳のとき、『タップス』のオーディションを受けて小さな役をもらうことができました。映画をちゃんと学んだことはないけれど、子どもの頃から映画を見ていたから、映画のことは全部学びたいと思った。それに再び映画をやるチャンスはないかもしれないと思って、『タップス』で一緒にした仕事をしたクルー全員にインタビューしたのです。そうやって自分で自分を教育して、ひたすら学び続けました。

 僕は世界を回るのが好きですが、それはたんに映画のプロモートというだけではなく、異なる文化を学びたい、もっと人々のことを知りたいという好奇心があるからです。彼らは僕らが笑うのと同じところで笑ってくれるだろうか、といったことを知りたい。世界のいろいろなところに撮影に行くのも大好きです。

 バスター・キートンやチャールズ・チャップリン、ハロルド・ロイドらの映画を観ながら育ちましたが、彼らのストーリーテリングや、それが観客にどんな効果を及ぼすかということについてずっと考えてきました。早い時期から、この仕事を続けていけば自分に様々なスキルが溜まって、自分自身をより理解できるようになることがわかった。というのも、いかに多くの技術を持てるか、というのが僕のゴールだからです。それは素晴らしく恵まれた人生だと思います。そして観客は僕にとってつねにとても大切で、僕は彼らのために映画を作っていきたいのです。

 映画はテレビなど他のメディアと比べてアートフォーム、ライティングのスキル、いかに観客とコミュニケイトするかがまったく異なる。僕はずっと映画館に通って育ったので、映画は僕のパッション、僕の愛なのです」

 司会者が「トップガン マーヴェリック」について、パンデミック以前に始まり最終的に5年も掛かった間に、ストリーミングなど他の方法で公開しようとは思わなかったのかと尋ねると、「それは絶対にあり得なかった」と断言。会場には再び拍手が沸き起こった。

 さらに「アイズ・ワイド・シャット」でスタンリー・キューブリックと仕事をした経験にも触れ、「僕らは多くの時間を掛けて、異なるレンズ、異なるライティング、そして彼が映画に望むトーンなどについて話し合いました。彼は自分の映画のスタイルのなかに観客を混乱させるようなものを求めていたので、僕らはそれがどんなものなのかを見つけていかなければなりませんでした」と語った。

 司会者が、どんな危険なアクション・シーンも自分でこなすことについて、「なぜそこまでこだわるのか」と尋ねると、「誰もジーン・ケリーになぜ踊るのか、とは訊きませんよね(笑)。それと同じですよ」と答えると、会場には再び大きな拍手が。

 続けて彼は、「僕は小さい頃から冒険に憧れていたんです。子どものときは2階の窓から飛び降りたこともあり、芝生が濡れていたせいで幸いケガはなかったですが、ばれたら母親に殺される、と思いました(笑)」と、腕白な少年時代のエピソードを披露した。

 最後に役者としての衿持に触れ、「俳優にとってもっとも大事なことのひとつは、つねにトライすること。たとえばそれが失敗するかもしれないとしても挑戦して、失敗したらそこから学べばいい。僕は自分が一緒に仕事をするクルーにもそれをルールとしています。そしていかに最良のものを観客に届けることができるか、それが僕にとってはとても大切なことなのです」と語ると、会場は割れんばかりのスタンディングオベーションに湧いた。

 クルーズの映画人としての実直さ、並外れた情熱と映画愛に溢れた時間だった。(佐藤久理子)

 「トップガン マーヴェリック」は、5月27日に日米同時公開。

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