ローリングストーン誌が選ぶ、2020年の年間ベスト・コラボレーション・ソング(Rolling Stone Japan)

出典元:Rolling Stone Japan

コロナ禍にもかかわらず、今年もたくさんのコラボレーションが生まれた。ローリングストーン誌が選んだ、今年の18曲を紹介する。

写真ギャラリー:2020年の年間ベスト・コラボレーション・ソング

孤立状態、自主隔離、孤独感といった言葉によってもっとも特徴づけられた2020年に才能あふれるアーティストたちがコラボレーションという方法を見出し、そのいくつかが最高の気分や楽しいムードで私たちを一年中楽しませてくれたことを称えるのはとても大切だ。今回紹介するコラボレーション・ソングは、ラップ、レゲトン、カントリー、K-POPなど、さまざまなジャンルを網羅している。それと同時に、ありとあらゆるバックグラウンドの人たち、場所、障害と思われているものがクロスオーバーして独創的なコラボレーションを生み出せることを証明したいという期待も込められているのだ。

1. BLACKPINK & セレーナ・ゴメス「Ice Cream」

今年の3月、レディー・ガガーのニューアルバム『Chromatica』にBLACKPINKが参加したというニュースは、双方のファンを驚かせたかもしれない。だが、レディー・ガガとBLACKPINKのコラボ曲「Sour Candy」はもっと大きなサプライズの前哨戦に過ぎなかった。8月、BLACKPINKは他ならぬ、あのセレーナ・ゴメスを迎えてコラボ曲「Ice Cream」をリリースした。K-POPガールズグループのデビューLP『THE ALBUM』に収録されたキャッチーで夏らしいこの楽曲は瞬く間にヒットし、グループは新たなファン層を獲得した。挑発的な歌詞とアグレッシブでヘビーなビートでBLACKPINKが音楽チャートを席巻する一方、「Ice Cream」はグループの優しく控えめな側面とともに、音楽に合わせて頭を縦に振りたくなるようなリラックスしたグルーヴに乗せて遊び心あふれる言葉遊びを披露した。メンバーたちの声は、それに負けないくらいキュートで魅惑的なゴメスの声に取って変わるが、ポップ・ミュージックの女王としての風格を保ち続けている。成功するためのお墨付きなんて、そもそもBLACKPINKには不要だった。だが、同じ年にガガとゴメスとのコラボレーションを実現させたことは、グループの存在をお茶の間に広める上で大いに役立った(さらに特筆すべきなのは『THE ALBUM』にカーディ・Bをフィーチャーした楽曲が収録されていること)。世界最大のガールズグループのひとつであるBLACKPINKとゴメスのコラボレーションにより、爽やかなヒップホップとバブルガムのように甘いフックだけでも十分魅力的な「Ice Cream」は、さらにスイートな楽曲に仕上がった。T.C.

2. J・バルヴィン、デュア・リパ、バッド・バニー、タイニー「Un Dia(英題:One Day)」

痛々しくもロマンチックな想いを歌う、愛に飢えたアンセム「Un Día(英語:One Day)」はまさに孤独そのものを描いた楽曲であり、コロンビア、UK、プエルトリコと世界各地のスーパースター4人が参加している。彼らは力を合わせて言語の壁を壊し、ひとつの願いを2か国語で表現する。デュア・リパは、後悔をにじませた温もりあるボーカルでポップなピアノのリフとともにロマンチックな絶望を歌う。そこにJ・バルヴィンとバッド・バニーが加わり、優しさのこもった男性側の立場から歌う。美しいながらもノスタルジックなトロピカル・ポップを通じて、スターたちはひとつになって愛の苦しみという世界共通の気持ちを率直に伝えようとしているのだ。プエルトリコ出身の有名プロデューサーのタイニー――昨今の多くのレゲトンヒットの立役者――による感動的なコラボレーションは、タイニー自身のレーベルNEON16(スポンジ・ボブの映画の主題歌となったタイニーとバルヴィンの「Agua」とバッド・バニーとバルヴィンの2019年のアルバム『Oasis』を支えたチームが担当)を通じて実現した。「Un Día」が生き生きとしたミドルテンポのレゲトンへと発展するにつれて、自分を信じることの大切さという意義あるメッセージの存在が明らかになる。I.R.

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