長澤まさみ主演、松尾スズキが手掛ける待望の新作ミュージカル『フリムンシスターズ』が開幕!(チケットぴあ)

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出典元:チケットぴあ

「カオスですね~」と、独りごちる帰り道。いま観た舞台を反芻しつつニヤけたり、深く感じ入ったり。無言の百面相は、端から見れば立派なフリムン(狂った人)。分かっちゃいるけどやめられない。だまし絵みたいなシーンの連続に、つかみ損ねた真実がある気がして、観たそばからまた観返したくなる。あっという間の3時間半。そんな中毒性に満ちた松尾スズキの新作ミュージカル『フリムンシスターズ』が10月24日、東京で開幕した。抑圧や呪縛といったコロナ渦にも通じる不自由からの解放をテーマに、長澤まさみ、秋山菜津子、阿部サダヲら“女3人”の友情を描くダーク・ファンタジーだ。

西新宿のはずれにあるコンビニ。沖縄のユタ(巫女)の血を引く店員の玉城ちひろ(長澤まさみ)は、先祖の声に翻弄されながらも大好きな昔のドラマを唯一の励みに、あてどなく日々を過ごしていた。ある日、ドラマの主演女優、砂山みつ子(秋山菜津子)が店にやってくる。雷に打たれたように覚醒するちひろ。そこに、みつ子の友人でかつて新宿二丁目で“2億円のオカマ”と呼ばれたヒデヨシ(阿部サダヲ)が加わり、図らずも“フリムンシスターズ”が結成される。ちひろの提案で3人は、みつ子の過去の傷と向き合うことになるのだが……。

ちひろが自分の在り様を「奴隷」と表現するのを皮切りに、劇中では様々なタブーが語られる。沖縄問題や同性愛など、内在する偏見や誤解までもが、まるで4コマ漫画みたいな軽さと大胆さを伴い迫りくる。ビビッドな感情の色彩に困惑顔と笑顔が混ざり合う客席。キワキワでドキドキな劇体験。そんな無秩序に遊び、混沌から物事の真理に迫るのが松尾流だ。歌やダンスも盛りだくさんで、生バンドの演奏はソウルフルかつブルージー。なんくるないさぁ~なヴァイブスが、観客の心と脳を揺らしていく。やがて散り散りに思えたそれらのエピソードは交わり溶け合って、一つの大きなうねりと化していく。

長澤まさみは沖縄訛りの冴えないメガネっ子役。ブスな全力疾走で「出口なし!」の日常からの脱却を試みる。場面を追うごとに役柄は熱を帯び、エンディングは面目躍如のゴージャスさだ。秋山菜津子は前半のダンスが思いのほか尾を引く面白さ。上品なのに毒気たっぷりに笑わせる。魅惑の存在から目が離せない。華やかなオーラでは阿部サダヲも負けず劣らず。国宝級の笑顔を振りまき、キレのある言動で物語を運ぶ。松尾イズムを隅々まで体現し、ソロナンバーでは美声を響かせる。加えて、皆川猿時、村杉蝉之介ら大人計画の面々から栗原類たち期待の若手まで、それぞれに見せ場が目白押しだ。

かくしてドタバタと“新しい日常”を歩み始める3人。「また明日♪」と大合唱のフィナーレにはささやかだが、希望の光が差し込む。泥に咲く花の強さを信じたくなる。ままならない日常も「せーの!」で“ちひろポーズ”を決めれば誰もが無敵。今日からフリムンシスターズ、始めるのも一興かも!?

東京公演は11月23日(月・祝)までシアターコクーン、大阪公演は11月28日(土)から12月6日(日)までオリックス劇場にて開催。チケット発売中。

取材・文:石橋法子

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